自由なリフォームジュエリーを Vol.2

今回も引き続きリフォームジュエリーについてです。

Vol.1をお読みでない方は是非そちらも併せてご覧いただければ幸いです。

自由なリフォームジュエリーを Vol.1はこちらから

 

ジュエリーの価値とは。

“ジュエリーは資産です!”とか”投資と同じです!”と言って接客する販売士もいますが、そこは冷静に考えないといけません。

もちろん、ダイヤモンドや貴金属はそれだけで価値のあるものですが、

ジュエリーとして製品化されている以上、売価にはデザイン料や工賃、加工料等、沢山の経費と利益が上乗せされています。

これはジュエリー以外の物も同じこと。原材料の価格に、製品化までにかかったさまざまな経費や利益が上乗せされて販売されていますよね。

ですから、「買った時の金額=売却できる金額」ではありませんし、ダイヤモンド以外の天然石は大きさや色のグレードが良くない限り値段がつかないことも多いです。

もちろん相場にもよりますが、ほとんどのジュエリーが買った時の値段の50%の金額にもならないと思います。

ただ、ジュエリーが他のものと違うのは「加工すれば再利用出来る」ということ。

これは長きに渡り、世代を超えて愛用するために不可欠な要素です。

“人から人へ受け継ぐもの”という「人と人をつなぐ」資産として面での価値は充分にあるのです。

 

私たちがリフォームジュエリーを勧めたい理由

加工する側としては、前回のコラムで述べたように、リフォームジュエリーの加工にはリスクが伴いますし、簡単ではありません。

また、今ある物を分解してから作り直すので、通常のオーダーメイドより工程も多く、時間もかかります。

それでも私たちがリフォームをフルオーダーで受けているのは、「大切なジュエリーを長く愛用していただきたい」から。

これはLycorisの理念でもあります。

私たちはジュエリーを作る側として、人をより引き立たせ魅力的に見せるためのデザインと、

永く手元に置いてもらうために強度や着け心地を考慮することを心がけていますし、他店の物でも、壊れてしまったものは出来る限り修理します。

また、宝石や貴金属は厳しい条件や長い年月を経て人の手に届くため、無限に出てくるとは限りません。

その貴重なジュエリーが、「見た目が好きじゃないから」という理由だけでジュエリーボックスの中で眠ったまま忘れられてしまうのはもったいない…。

 

そういった視点から「宝石を永く愛せる形にする」リフォームジュエリーにも力を入れ、通常のオーダーメイドジュエリーと同じようにフルオーダーメイドでお受けすることにしています。

 

「これは〇〇からもらったものなんです」「〇〇はこういう人でこんな時にこれを付けていて…」など、打合せの際に聞かせていただくエピソードはどれも素敵な思い出ばかりです。

もちろんお話しされない方もいらっしゃいますが、その宝石を・ジュエリーを自分らしい形に変えて持ちたい!と思う気持ちは同じ。私たちも精一杯の気持ちと技術で応えられるよう日々努力しています。

 

最終回の次回(10/26(金)更新)では、具体的なリフォーム事例などをご紹介します。

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