ジュエリーを買う時に何で出来ているのかをきちんと知ることは、
デザインだけでなく貴金属としての財産的価値を把握する大切な要素です。
どこを見れば良いのか、どの単語が何を表しているのか。
基本的に素材を知らせる表記は、指輪なら内側、チェーンなら引き輪やプレート、ネックレストップなどは裏側に刻印があります。
基本的に貴金属は%を用いる百分率よりも細かい千分率で表し、‰(パーミル)でその金属の割合を示しています。
例えばシルバー925と言うと、925‰(百分率で言うと約92.5%)銀が含まれているということです。
以下にジュエリーに使われる素材の種類と表記を説明していきます。
※各国・年代の基準により使われる刻印は変化しています。以下の刻印が無く、それ以外の刻印がある場合もあります。あくまでも現在日本で販売されているもので、代表的な表記とお考えください。
ゴールド
日本では24分率で表されることが多いですが、海外ブランドは日本で販売していても千分率で表していることが多いので、どちらも把握しておくといいと思います。
24分率での表記/千分率での表記
K24/Au1000 =純金
K22/Au917=約91.7%が金
K18/Au750=約75%が金
K14/Au585=約58.5%が金
K10/Au417=約41.7%が金
K9/Au375=約37.5%が金
希に18KTや14KTという表記の物があります。
KTとはkarat(カラット)=純度のことで、同じカラットでも
ダイヤモンドや宝石の重さを表すcaratとは違います。
プラチナ
Pt1000→純プラチナ
Pt950→約95%がプラチナ
Pt900→約90%がプラチナ
Pt850→約85%がプラチナ
Pm→約70〜80%がプラチナ
結婚指輪や婚約指輪、プラチナジュエリーにはPt900が多く使われます。
チェーンは硬さを上げて耐久性を増す為に、Pt850が多く使われます。
Pm表記は昔のジュエリーに使われている事があります。プラチナの含有量が700〜800‰であればこの表記が使われていたため、詳しく分析しないと純度がわかりません。
シルバー
純銀→1000/1000
SV950→約95%が銀
SV925→約92.5%が銀
Sterling Silver= SV925
これらがアンティークから現代まで使われている多くの貴金属とその含有量になります。
次は、比較的安価なアクセサリーに使われる素材表記です。
<軽く、安価な仕上がりのメッキ>
GP→GOLD PLATED→金メッキ
GEP→GOLD ELECTRO PLATED→電気メッキ
<金メッキより分厚い金のコーティング>
GF→GOLD FILLED→金張り
GR→GOLD ROLLED→金張り
これらの表記をしっかりと確認すれば、壊れた時に修理が可能か否か、長期間使えるのかどうか等も購入時の検討材料の1つになります。
またお手持ちの物の表記を見れば、自分のお気に入りの物が何で出来ているのかを把握し、壊れた時の対処法がわかります。
「長く愛用できること」「美しさを保てること」
これらを重視する場合は貴金属製であることを確認することをお勧めします。