自由なリフォームジュエリーを Vol.1

「自由なリフォームジュエリーを」

これは、私たちがご相談に来ていただいたお客様によく言う言葉です。

これまでのリフォームジュエリーの多くは、石がない状態で作り置きされたリングやネックレスに、手持ちのリングから石を乗せかえるものでした。

“一度検討したけれどデザインの幅も狭く、手持ちのものとそこまで変わらないから、リフォームは諦めていた”

そんな言葉も多く耳にしてきました。

Lycorisのリフォームジュエリーは、決まった型やパターンは用意せず、すべて自由。

加工料は、ほとんどの場合が通常のオーダーメイドジュエリーと同じくらいの価格に設定しています。

今回はなぜ私たちがリフォームを大切にしているのか、リフォームでどんなことが出来るかをご紹介していきます。

なぜリフォームジュエリーの選択肢が少ないのか。

ヨーロッパなどジュエリーの歴史が長い国では、ジュエリー工房も多く、宝石や貴金属を受け継ぐことは一般的で、リフォームジュエリーは割と身近な存在です。

日本ではもともと発掘される宝石や貴金属の種類や量が少ないことや、

歴史的背景から考えても、ごく日常的にジュエリーを楽しむようになってからまだそんなに長くありません。

そして”新しいもの”に価値を感じる人が多いことがあり、リフォームジュエリーはなかなか注目されませんでした。

特にバブル期にはたくさんの貴金属が売買され、ジュエリーを持つ人が多くなった結果、現在は

“もう使わなくて、もったいないけどどうしたらいいかわからない”

と考えている方が多いようです。

 

リフォームのリスク

そもそもリフォームしよう!と思った方が持ち込むジュエリーは、多くがその方にとって思い入れがある大切なもの。

そのジュエリーを加工するにあたって、リスクが伴います。

特に石は、見えない部分・隠された部分に傷やヒビがあることが少なくありません。

一番固いダイヤモンドですら傷がついたり、力を加える方向によっては破損したりということもあります。

破損した場合、例え似たような石を探せたとしても、それは思い出のない全くの別物。

だからこそ、破損しないように事前のチェックや、加工には細心の注意を払わなければならず、いつも以上に時間や労力がかかります。

 

こういったリスク回避の観点や、フルオーダーメイドが可能なお店が少ないことから、なかなかリフォームジュエリーが自由にできるお店が少ないのもリフォームジュエリーが注目されづらい原因の1つかもしれません。

 

長くなりますので、今回のテーマは分割して掲載していきます。

次回は10/23(火)に「ジュエリーの価値」と「私たちのリフォームジュエリーにかける想い」をお伝えします。

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